FX豆知識 【ドル円・クロス円】
ドル円とは、ドル対して円がいくらの価値を持っているかのレートです。ドル円なんていうのはニュースでもよく使われている言葉なので聞きなれているかもしれません。
クロス円というと、FX(外為証拠金取引)をやっている人じゃないとあまり聞かないんじゃないでしょうか。
クロス円とは、ドル以外の通貨と円の通貨ペアのことを指します。
例えば、ユーロ円や、ポンド円などといろいろあります。
なぜクロス円という言葉があるかというと、
為替市場では「ユーロを円で買います!」なんてことは実際取引ではやってません。
???
ここでの説明はまずはドルという通貨についての説明から始めます。
ドルというのは世界の基軸通貨としての役割を持っています。簡単に説明すると1ドルに対してうちの国の通貨はいくらです。と、どこの国でもドルを中心に考えられているのです。
じゃあ日本でユーロを買う場合は?というと、
日本円をドルに換えて、その買ったドルをユーロに換えているのです。
円⇒ドル⇒ユーロ (必ずドルが中間に入ります)
なんて流れだとわかりにくいですよね。
なので合成レートでユーロ円、ポンド円、オーストラリアドル円などの通貨ペアのレートを算出しているのです。
計算式
ユーロ円=ドル円 x ユーロドル
ポンド円=ドル円 X ポンドドル
例)ユーロ円の場合
ドル円=100円でユーロドル=1.4ドルとすると
ユーロ円=140円となります。
これが合成レート。
FXや銀行の外貨預金のレートはこうやって算出されているのです。
最初の話からそれましたが、クロス円というのは間にドルをはさんで計算されている通貨が
クロス円と呼ばれているのであります。
さて、ここで1つ知識を。
『クロス円の値動きが大きい理由』。
上記で話したとおり、クロス円は合成レートで算出されています。
ドル円が上昇し、ユーロドルも上昇すれば、それらを掛けたユーロ円のレートは大きく上昇します。
例)
ドル円 105円、 ユーロドル 1.5ドルの場合
ユーロ円=157.50円
上のほうでの例よりドル円が5円ほど上がりましたがが、ユーロドルが大幅上昇で1.5ドルになったため、
ユーロ円は17.5円もの上昇となります。※わかりやすいように極端な例でw
つまり、ドル円、ユーロドルどちらの通貨ペアのレートも気にする必要があるのです。
さらに最近の相場はリスク回避相場なんてニュースがありますが、
リスク回避となると、ドル円は下がり、ユーロドルも下がる。
こんな傾向が強いため、リスク回避となるとユーロ円は大幅に下落となるわけなのです。
以上の点をクロス円トレードする方は頭にいれておいたほうがいいですね。