米国経済指標

為替相場の今後を予想するのに重要な材料、それはもちろん国の経済状態を知る各国の経済指標である。

外国為替保証金取引で取引されている通貨でメジャーな通貨はドル、ユーロ、ポンド、フラン、オーストラリアドル、ニュージーランドドルの6通貨。この通貨はほとんどのFX会社で扱っている。その中でもドルの取引量No1である。
その中でも一番為替相場に影響力のある米国の経済指標を下記にまとめる。
指標の名前は各国で多少違いがあるものの、経済指標はおおまかに下記の指標となる。

(米)経済指標

新規失業保険申請件数
新規失業保険申請件数とは、失業した者が初めて失業保険給付を申請した件数を集計したものであり、失業者が増えると新規失業保険申請件数も増える。翌月発表される雇用統計失業率を予測する際の参考とされている。毎週木曜日に発表


非農業部門雇用者数
米雇用統計の中で、失業率とともに、特に注目される指標のひとつ
雇用統計は、労働省が、毎月第一週の金曜日に前月分の指標を発表
雇用統計には他にも、非農業就業者数、製造業就業者数、小売業就業者数、週労働時間、平均時給などの種類がある。

ISM製造業景況指数
毎月第1営業日 製造業アンケートに基づく景気先行指数。
一般に50を割り込むと景気後退、超えると景気拡大とされる
製造業の重要指標の一つ。経済指標の中で最も早く発表される。


ISM非製造業景況指数
毎月第3営業日 非製造業アンケートに基づく景気先行指数。
一般に50を割り込むと景気後退、超えると景気拡大とされる
製造業の重要指標の一つ。

GDP
国内総生産のことである。
経済全般の動きをみるには最適の統計。ただ欠点としてはこの指標は発表される時期が遅い。そのため次の期間の指標がすでにでている場合、そちらのほうが市場に影響を与えることもある。しかし経済の動きを見る重要な指標ではることには変わりはない。経済政策には欠かせない指標である。

消費者物価指数(CPI)
物価を表す指数の一つで消費者物価指数は消費者によって購入された商品やサービスの価格の指標である。
インフレの動向を測るのに最も一般的であると言われてます
各国中銀が金融政策の材料としています

生産者物価指数(PPI)
国によっては卸売物価指数と呼ぶ
物価を表す指数の一つ
生産者の出荷時点での価格の変動を示します
日本はWPI(卸売物価指数)
WPIは流通コスト等が含まれています。
米国のPPIは物流コストなどを含まない生産者の出荷時点の価格。
物価が高くなる→インフレ懸念→利上げになる
このことから消費者物価指数とともに注目していきたい指標である。

貿易収支
最重要指標の一つ
貿易収支とは、海外と貿易を行った収支で輸出額−輸入額 で計算されます。
輸出額が上回れば、貿易黒字になります。
また、輸入額が上回れば、貿易赤字になります。
↓為替相場への影響↓
貿易黒字 ・・・ その国の通貨の買い材料
貿易赤字 ・・・ その国の通貨の売り材料

失業率
雇用に関する指標である。
重要な指標の一つ


住宅着工件数
月中に建設された新築住宅戸数の統計です。
家を建てるときに多くの人が住宅ローンを利用するので住宅着工件数は金利動向の影響を大きく受けます
この指標が良いほど景気が拡大してると判断されてます
その結果利上げにつながります。

PCEデフレータ
PCEデフレータは、物価上昇分を考慮しない名目の個人消費支出と、物価上昇分が考慮された形で算出される実質の個人消費支出との差額を調整する値のことです。
物価が高いために消費が多いだけでは消費が伸びてるとは言えません
そこで物価上昇分を考慮してどれだけ消費があるのかみるのに使うのがPCEデフレータです
物価判断の基準になります
実質個人消費支出=名目個人消費支出÷PCEデフレータ

ミシガン大消費者信頼感指数
ミシガン大学のリサーチセンターが実施する消費者のセンチメントを指数化したものである。
毎月、第二または第三金曜日に発表される。
またこの数値は1996年の値を100としている。

消費者信頼感指数
アンケート調査で、現在と将来(6ヶ月後)の景況感、雇用状況、所得など5項目に対する消費者マインドを指数化したもの
毎月月末あたりに公表される。

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